「DIET BUTCHER」との出会いからおよそ一年。CEOの成田さんと幡ヶ谷での思いがけない巡り合わせから/POP-UP開催へ。そして今期が3シーズン目のお取り組みとなります。言わずと知れたドメスティックのオリジネイターが、チームを一新して全く別のブランドとして生まれ変わる瞬間。そのなんとも言いがたい緊張感や高揚を、この一年ほど近くで感じてきました。

「DIET BUTCHER」は匿名のクリエイティブ集団です。デザイナー/グラフィックデザイン/ヴィジュアル/DB&BARのディレクションなど、関わっている方々がそれぞれ個性や多彩なキャリアを持ち、その混在/ミクスチャーが、そのままブランドのクリエイティブとして表現されています。

そのクリエイティブの中心に存在するデザイナー。非公開ながらも、このチームに素晴らしいクリエイションをもたらしていることは言うまでもないです。ブランドの根底に脈々と流れる音楽やカルチャーを下敷きにしたストリートウエアと、デザイナーの個性として剥き出しのモード感あるクラシック/エレガンス/ナルシズム。その相反する要素の思いがけない「調和」がとても心地よく感じます。

Layered pockets coverall  ¥59,400

その空気感を今期最も象徴するのがこのカバーオール。いや、カバーオールと呼ぶよりも、ジャケットに近いのかもしれません。カジュアルなカバーオールの機能美を残しつつ、シャープでエレガント、そして色気のあるフォルムにモダナイズされています。見た目と着たときの不思議なギャップがあり、展示会で見た時から最も気になっていたアイテム。

また、フラップ型のレイヤードポケットはパッチポケットに仕舞い込むことができ、隠しポケットとして、こちらも二面性を表現しています。

シルエットや雰囲気の美しさはもちろん、ボタンホールやポケットの形状、要所のディティール、アシンメトリーの多様など、細部までこだわってデザインしているところに思わずハッとします。力強いヴィジュアルワークやブランドの世界観に対して、意外にも繊細なクリエイティブが、静かに私たちの記憶に残ります。

その他モトクロスパンツ、シアーシャツなど、DIET BUTCHERの商品は近々ONLINE STOREに掲載予定です。